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沢井製薬、第二九州工場の新固形剤棟が完成

2024年7月3日

沢井製薬は1日、福岡県飯塚市の第二九州工場 新固形剤棟(ステップ1)が竣工したと発表した。

 現在、医薬品の供給不安が続いており、製品の供給力強化が課題となっている。竣工した新固形剤棟の生産能力20億錠とトラストファーマテックでの生産能力30億錠をあわせて、グループ全体の生産能力は205億錠となる。

 足元の需要増加に対応するため、当初の予定を前倒しし、2023年度中には新棟内に製剤と包装設備を設置するステップ2(生産能力15億錠)の投資を決定済みで、工事完了は2027年を見込む。グループ全体での生産能力は220億錠となり、ジェネリック業界では日本最大の生産能力となる。

 新固形剤棟は、各製造工程(入荷~出荷)を管理し製造活動をサポートする製造管理システムのMES、品質に関わる試験や設備を管理する品質管理システムのLIMS、工場全体の資源を一元管理するシステムのSAPを導入し、ヒューマンエラーや不適切な製品出荷を防ぐための技術を備えている。さらに逸脱、変更管理など予告なく発生する品質イベントを管理する品質イベント管理システムについても2024年度中に導入する予定。

■ 新工場概要

名称:第二九州工場新固形剤棟
所在地:福岡県飯塚市平恒1144-3
生産能力:ステップ1:20億錠
    :ステップ2:15億錠(当初計画10億錠)
敷地面積:60,410㎡(第二九州工場全体)
延床面積:30,597㎡(建設工事後の新固形剤棟)
建物構造:鉄骨造7階建
設計・施工:大成建設(株)
竣工日:2024年6月28日
製品出荷開始予定:2024年12月

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