サンコール、愛知県豊田市の広瀬工場を増設
2024年7月5日
サンコール(京都市右京区)は4日、EV部品事業の強化のため、広瀬工場(愛知県豊田市)に新工場を設立したと発表した。
今回、需要が拡大するEV用電動部品「バスバー」の生産能力増強のため、広瀬工場の敷地内に新工場を設立。7月から生産ラインを整備し、年内稼働を見込む。
また、昨年度に生産拡大したサンコール菊池(熊本県菊池市)での更なる増設や、北米インディアナの子会社Suncall America.Inc(SAI)での新ライン立ち上げを計画、25年度にかけて約17億円の投資を予定している。
SAIは、カーメーカ向け弁ばね・リングギアなどの自動車部品の生産拠点で、今回、敷地内にフォーミング機などを新設し、バスバーの現地供給体制を完備する構想。
バスバーは、EVのバッテリーから流れ出る大電流を伝達する配電部品で、EVの血管ともいえる重要部品。同社のバスバーは、10年以上前から国産ハイブリッドカーに採用されており、近年も相次いで大型EVプログラムに採用が決定した。2026年度には約60億円規模の売上を目指し、グローバルでの供給体制構築に取り組んでいく。
■ 新工場概要
所在地:愛知県豊田市西広瀬町小麦生635番地20(広瀬工場)
生産品目:EV用電動部品「バスバー」
完成:2024年6月
稼働開始予定:2024年内