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北興化学工業、岡山工場に新工場/45億円投資

2024年7月8日

北興化学工業は5日、岡山工場にフォトレジスト製品専用の新工場(岡山工場合成第10工場)を建設すると発表した。

 同社は、成長する半導体産業で、前工程(フォトレジスト用原料)と後工程(封止剤用硬化促進剤)の素材を製造しており、第2次3ヵ年経営計画(2024~2026年度)で、こうした成長分野への設備投資を成長戦略の柱に据えている。

 今回、電子材料分野の主力製品であるKrFレジスト用原料の生産能力を増強するとともに、半導体産業が求める高品質な製品を供給するため、フォトレジスト製品専用の新工場を建設する。

 新工場建設により、既存工場(岡山工場合成第5工場)を加えたKrFレジスト用原料の生産能力は概ね2倍になり、岡山工場におけるファインケミカル事業の生産能力は約21%増加する。生産能力増強に加えて営業体制を強化することにより、電子材料分野(半導体素材)を軸に、ファインケミカル事業の売上高拡大を図る。

■ 新工場概要

名称:岡山工場合成第10工場
所在地:岡山県玉野市胸上402(岡山工場内)
設備投資額:約45億円(建物、設備等)
資金調達:自己資金(予定)
延べ床面積:1,432㎡
主要新築建屋:鉄骨造り2階建て
主要生産設備:反応缶7基、ストックタンク1基、精留塔など付帯設備
主要生産品目:レジスト類製品(KrFレジスト用原料)
生産能力:970t/年
契約予定:2024年7月
着工予定:2025年8月
竣工予定:2026年12月

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