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アイリスオーヤマ、鳥栖工場でパックごはんと炭酸水増産

2024年7月10日

アイリスオーヤマは9日、鳥栖工場(佐賀県鳥栖市)でパックごはんと炭酸水の本格生産を開始すると発表した。

 今回、鳥栖工場で食品の本格生産を開始することで、パックごはんは角田工場(宮城県角田市)と合わせた2工場で計6ライン体制、日産約120万食の生産能力となる。今後鳥栖工場で稼働予定の2ライン目を加えると日産約140万食となる見込み。炭酸水は、国内3工場で計4ライン体制、1時間当たりの生産能力は約9万4,000本に増加する。今後更なる増設を計画している。

 日本の食品輸出額は伸長しており、パックごはんは2023年には2019年比で約2倍の10億円、清涼飲料水は2023年には2013年比で約4.3倍の536.7億円と伸長し、海外での需要が高まっている。農林水産省では、海外や加⼯・業務⽤等の新市場を安定的に獲得するための拠点整備転換等に対して総合的に支援する「産地生産基盤パワーアップ事業」を行うなど食品輸出を後押ししている。鳥栖工場は、同事業を活用してパックごはんの設備を導入し、ASEAN含むアジア圏への食品の輸出拠点と位置付け、2030年のパックごはんと飲料水の輸出額はそれぞれ、30億円と50億円を見込んでいる。

 また、鳥栖工場では、炭酸水の新ブランド「CRYSTAL SPARK(クリスタルスパーク)」を国内工場で初めて生産する。クリスタルスパークの発売を機に炭酸水ブランドの確立を目指す。

 同社は今後、国内7拠点の食品工場の設備増設により生産体制を増強し、さらなる生産拠点の増設も視野に入れ、2030年には食品事業で1,000億円、うち輸出額100億円の売上を目指す。

■ 設備投資概要

所在地:佐賀県鳥栖市西新町1375-26(鳥栖工場)
増産品目:パックごはん、炭酸水
本格生産開始:2024年7月

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