アオイ電子は9日、シャープの液晶パネル工場の建物や施設を活用した半導体後工程の生産ラインを構築すると発表した。

　今回、生産ライン構築を予定しているのは、シャープ三重事業所の第1工場（延床面積約6万㎡）で、2024年中に半導体先端パネルパッケージの生産ラインの構築に着工し、2026年中の本格稼働（パネル生産能力2万枚/月）を目指す。

　既存工場を活用することで生産ラインの早期構築・稼働を図り、今後拡大が見込まれるチップレット集積パッケージ、チップ埋め込み型パワーパッケージ、5G/6G/ADAS用高周波パッケージをタイムリーに提供していく。

　シャープは、中小型液晶パネル工場の生産能力の最適化に加え、未利用・低利用となっている工場の活用や他社協業による事業展開を進めており、今回はその一環となる。今後、生産ラインの早期構築と本格量産に向け、アオイ電子、シャープ、シャープディスプレイテクノロジーの3社間で半導体後工程における連携を検討していく。