工場・物流施設を中心とした設備投資情報を配信

JFEサンソセンター、福山工場でクリプトン・キセノン製造装置が完成

2024年7月12日

大陽日酸は8日、JFEスチールとの合弁会社のJFEサンソセンター 福山工場で、レアガスであるクリプトン・キセノン製造装置を設置したと発表した。

 レアガス(クリプトン・キセノン)は大型空気分離装置における酸素・窒素・アルゴン製造時の副産物として採取するため、大型空気分離装置の少ない日本では、大半を輸入に頼っている。

 需要面では主にエレクトロニクス・照明・宇宙・省エネルギー分野等で利用されており、近年、世界的に需要が増加する一方、供給は地政学リスクを受けやすいのが現状。また、日本政府もレアガスを半導体製造プロセス用ガスと認識しており、安定供給確保のため、国内の生産関連設備等の整備を行う企業に対しての補助を決定している。

 今回、レアガスを安定供給するため国内生産を増強し、サプライチェーンの強靭化を図るため導入を進めていたレアガス製造装置が完成した。「サプライチェーン対策のための国内投資促進事業補助金」を活用し、大陽日酸が設計・施工を担当している。

■ 設備投資概要

所在地:広島県福山市鋼管町1番地(福山工場)
生産能力:クリプトン 2,600 千L/年
    :キセノン 210千L/年
竣工予定:2024年4月30日

このエントリーをはてなブックマークに追加