auリニューアブルエナジーは10日、KDDI小山ネットワークセンター（栃木県小山市）内に大型蓄電池を建設すると発表した。

　今回、auリニューアブルエナジー、KDDI、東京電力ホールディングス、エナリスがauリニューアブルエナジーを事業主体として蓄電池事業を開始する。

　同事業では大型蓄電池を電力系統に直接接続し、電力の需給がひっ迫した際に調整する等、各電力市場取引を通じて電力安定化に寄与する。auリニューアブルエナジーが蓄電池事業者となり、東京電力ホールディングスが系統運用ノウハウやリチウム電池の知見を活かした蓄電池システムの設計や設備保守を、エナリスが電力市場取引に必要な運用業務と蓄電池の充放電制御などを担う。KDDIは2030年度末までにKDDIグループのカーボンニュートラル実現を目指している。

　同事業を通じて大型蓄電池事業の一連の知見を蓄積し、昼間に太陽光発電で創出した電力価値を、KDDI設備の夜間電力需要へ供給するなど、カーボンニュートラル実現に貢献する取組を進める。東京電力ホールディングスは電気事業で培った知見や技術力を、顧客の再生可能エネルギー利用率の向上やBCPニーズへ応えつつ、電力の需給バランス維持へも活用し、エネルギーの安定供給システムを構築していく。