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東芝エネルギーシステムズ、浜川崎工場とインドで設備投資

2024年7月19日

東芝エネルギーシステムズは18日、浜川崎工場(神奈川県川崎市)とインドの東芝電力流通システム・インド社(以下:TTDI)で設備投資を行うと発表した。

 東芝エネルギーシステムズは、2024年度から2026年度までの3年間で約200億円の投資を予定しており、両拠点の生産能力をそれぞれ23年度比で約1.5倍に引き上げる。

 世界的な再エネ導入拡大の潮流の中、近年、国内外で送配電機器の需要が急拡大している。再エネは一般的に分散して発電するため、開閉装置や変圧器、避雷器といった送変電機器全般のニーズが高まっている。

 また、国内では再エネ関連以外の分野でも需要が伸びている。電力会社が高度経済成長期に整備した設備が更新時期を迎え、送変電機器の更新需要の増加や大規模工場の受電設備の更新などが計画されているほか、半導体工場の新設や増強による需要増も期待されている。さらに、減少傾向にあった国内の電力需要は、生成AIの急速な拡大期待によるデータセンターの開設にけん引され、増加に転じる見込み。

 今回、こうした旺盛な国内外の需要に対応するため、浜川崎工場とTTDIの生産能力を増強する。浜川崎工場では開閉装置や変圧器の組み立てラインを増強する予定。

 TTDIはインド市場に加えて、50カ国を超える地域に変圧器を供給している。今後も継続して需要の伸長が見込まれることから、最終消費地に近い変電所向けの「配電用変圧器」と発電所に近い変電所向け「電力用変圧器」について、組み立てや試験ラインの能力を増強する。また、高まる避雷器のニーズに対応するため、24年度上期中に避雷器の製造設備を新設し、下期からTTDI製避雷器の販売を開始する計画。

■ 設備投資概要

所在地:神奈川県川崎市川崎区浮島町2-1(浜川崎工場)
   :東芝電力流通システム・インド社
増産品目:送配電機器
生産能力:それぞれ23年度比で約1.5倍
製造設備新設:2024年度上期中(TTDI)

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