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JR九州、北九州市に新車両基地/480億円投資

2024年7月25日

JR九州は24日、福岡県北九州市に新車両基地を建設し、小倉総合車両センターを移転すると発表した。

 小倉総合車両センター(北九州市小倉北区金田)は、同社すべての在来線車両の解体検査、更新と改造工事などを行う唯一の車両基地で、1891年の開設から約130年が経過している。今回、施設・設備の老朽化への対応を行うとともに、持続可能な車両検査の実現を目指した環境配慮型の新たな車両基地を建設する。

 日本貨物鉄道(JR貨物)が保有している東小倉駅(貨物駅)の用地を取得して、現小倉総合車両センターの機能を移転する。今年度末の用地取得を目指して、JR貨物と協議を行っており、現小倉総合車両センター跡地の用途については検討中だとしている。

 新車両基地は、新技術の導入と効率的な検査ラインの構築によるコンパクトな車両基地で、検査日数の短縮や省人化による効率的な車両検査を実現する。環境面では、太陽光エネルギーの活用やZEB化の実現を目指している。

■ 新車両基地概要

所在地:福岡県北九州市小倉北区高浜(東小倉駅(貨物駅))
投資額:約480億円
用地面積:約7.8万㎡
竣工予定:2031年度末頃

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