ニップン、ベトナムに新工場
ニップンは23日、ASEAN地域における業務用商品等の販売拡大を図るため、ベトナムに子会社を設立し、工場を新設すると発表した。
ベトナムは2023年のGDP成長率が5.05%と、新型コロナウイルスの影響から着実に回復し、今後も堅調な景気拡大が続くとみられている。ベトナムの人口は1億人を突破し、国民の平均年齢も30代前半と若いことから、中長期的な成長も期待されている。
同社グループにおけるASEAN地域での事業展開は、1996年にR&D機能を持つ販売会社、NIPPN FOODS CORPORATION(THAILAND)LTD.をタイに設立し、2008年には同国でプレミックス工場を竣工している。また、2014年にはインドネシアにPT NIPPN FOODS INDONESIAを設立し、2023年には同国でプレミックス工場を稼働し、業容を拡大している。
今回、ベトナムに新工場を設立することにより、ASEAN域内での安定供給を図ると共に、ベトナム国内での取り組みも強化していく。また、ホーチミン市内に同子会社の営業事務所の開設も予定している。ニップンは海外事業を2022-2026中期目標における成長領域の一つとしており、海外事業の売上高を2023年度比200%を目指している。
■ 新会社・新工場概要
名称:NIPPN Vietnam Company Limited
所在地:ベトナム社会主義共和国ドンナイ省ロンタン工業団地(ホーチミン市から約45㎞)
資本金:3,227億9,000万ベトナム・ドン(1,300万米ドル相当:約20億円)
事業内容:プレミックス製品の製造と販売(輸出入業務も含む)
出資比率:ニップン100%
設立年月日:2024年7月下旬~8月(予定)
工場敷地面積:17,767㎡
工場生産品目:各種業務用プレミックス
工場生産能力:年間約4,300トン
工場稼働予定:2027年