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積水化学工業、半導体製造用工程材料の増産

2024年7月29日

積水化学工業は25日、武蔵工場(埼玉県蓮田市)で先端半導体製造工程に使用する高接着易剥離UVテープ「SELFA」の生産能力増強と同製品を含む半導体関連材料の評価・分析が可能なR&D拠点を台湾に新設すると発表した。

 SELFAは、高い接着性とUV照射による易剥離性(テープと被着体間にガスを発生させ、密着力をゼロにして簡単に剥がすことができる)を両立させたテープ。これにより、薄く研磨されたウエハー等でもダメージ無く加工できる。こうした特性は、AI・高速通信向けの最先端半導体や車載向けパワー半導体向け顧客から高く評価されている。同市場は、2030年に2023年比で約2倍の1兆ドル規模に達すると予測されている。

 今後、継続的な需要拡大が見込まれることから、安定供給体制の確立と高度な品質要望に応えるため、生産能力増強と品質管理レベルの強化を図る。また、重要顧客をはじめ半導体関連企業が集積し、最先端の技術開発を積極的に行っている台湾(新竹市)に、R&D拠点の新設を決定した。これにより、顧客の近くで評価・分析を行うことが可能となり、高度化が進むニーズの先取りや対応強化を図り、SELFAをはじめとした各種半導体材料の新規開発の加速、採用拡大を目指す。さらに、 エレクトロニクス関連事業における半導体分野の拡大に向けて、台湾の半導体材料R&D拠点を皮切りに、韓国・米国などへの拠点展開も検討していく。

■ 設備投資概要

総投資額:約50億円

【武蔵工場】
所在地:埼玉県蓮田市黒浜3535
増産品目:高接着易剥離UVテープ「SELFA」
稼働開始予定:2027年度上期(2027年4月~9月)

【台湾半導体材料R&D拠点】
所在地:台湾新竹市
面積:約370㎡
機能:半導体材料関連製品(高接着易剥離テープ、層間絶縁材等)の評価・分析および設計開発
運営主体:台湾積水化学股份有限公司
稼働開始予定:2025年4月

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