大塚製薬工場、徳島県板野郡に新工場
2024年7月31日
大塚製薬工場は29日、徳島県板野郡の松茂工場敷地内に、プレフィルドシリンジ(薬液充填済み注射器)製剤の新工場「MP-PS」を設立すると発表した。
プレフィルドシリンジ製剤は、治療に必要な薬液がプラスチック製のシリンジ型薬剤容器(注射器)にあらかじめ充填されたキット製剤で、薬剤調合操作を必要とせず、薬剤名も表示されていることから、医療現場の効率化や薬剤の取り違え・誤投与などの医療事故防止に加え、異物混入・細菌汚染の危険性軽減などの事故防止・安全性向上に寄与する製品として医療現場で使用され、年々需要が高まっている。
同製剤は現在、大塚製薬工場の子会社である(株)ジェイ・オー・ファーマで製造しており、新工場では、ジェイ・オー・ファーマの製造技術に大塚製薬工場の最新技術を掛け合わせ、合理化された高性能な製造ラインを構築する。新工場の稼働により、安定供給体制の強化と生産拠点の分散化による災害時のリスク低減を図る。
■ 新工場概要
名称:松茂工場 MP-PS
所在地:徳島県板野郡松茂町豊久字豊久開拓139-1(松茂工場)
延床面積:2,600㎡
構造:鉄骨造平屋建
生産品目:医療用医薬品(プレフィルドシリンジ製剤)
稼働開始予定:2025年4月