日本触媒、インドネシアで高吸水性樹脂の増産
2024年8月7日
日本触媒は2日、インドネシア子会社PT. NIPPON SHOKUBAI INDONESIA(以下:NSI)での高吸水性樹脂製造設備を増設すると発表した。
同社のコア事業のひとつである高吸水性樹脂(SAP)は、紙おむつの原料としてグローバルで堅調に需要が伸びており、特に人口増加が見込める地域では、さらに旺盛な市場の伸びが見込まれている。
NSIでは2023年4月にSAP原料のアクリル酸(AA)の製造設備を年間10万トン増強し、増強後は同24万トンまで生産能力を引き上げている。今回の増設で、AAからSAPを一貫生産する強みを活かしてアジア圏内の旺盛なSAP需要の伸びに対応する。一方で、姫路製造所のSAPプラントで生産性の低い旧型設備については、必要に応じて停止措置を行い、グループの全体最適を図る計画。
■ 設備投資概要
場所:インドネシア共和国バンテン州チレゴン市(NSI 既存敷地内)
設備投資金額:約1億1000万米ドル(約160億円)
生産品目:高吸水性樹脂
生産能力:5万トン/年(既存能力9万トン/年と合わせて計14万トン/年)
完工予定:2027年1月末
商業運転開始予定:2027年7月