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出光興産、徳山事業所にSAF製造設備

2024年8月7日

出光興産は2日、徳山事業所(山口県周南市)で持続可能な航空燃料(SAF)製造プロジェクトについて、事業化調査を完了し、基本設計に移行すると発表した。

 同社は、2030年までに国内エアラインによる燃料使用量の10%をSAFに置き換えるという日本政府と航空業界の目標実現のため、2030年までに年間50万kLの国内供給体制の構築を目指している。徳山事業所では2028年度から年間25万kLのSAFを生産する。製造設備は、原料に廃食油、獣脂等の廃棄物原料や大豆油、将来的にはポンガミア等の油糧植物といった温室効果ガス削減率の高い複数の油脂を活用する計画。

 千葉事業所でのグリーン・イノベーション基金を活用したATJ(エタノールなどから SAFを製造)技術導入による年産10万kLの実証生産、徳山事業所で年産25万kLの生産、同社が参画する海外プロジェクトからの年15万kLの供給に向けた取り組みを進め、航空燃料の脱炭素化に貢献していく。

■ 設備投資概要

所在地:山口県周南市新宮町1-1(徳山事業所)
生産品目:航空燃料(SAF)
生産能力:年間25万kL
完工・運転開始予定:2028年度

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