澁谷工業は9日、受注増へ対応するため、ボトリングシステムと医療機器の生産設備を強化すると発表した。

　計画では、PETボトル飲料用無菌充填システムの部品加工と組立を行う工場、人工透析システムの製造を行う工場など計4工場を建設する。

　「森本テクノパーク新工場（仮称）」は、金沢テクノパーク内で取得予定の土地に、最新技術のボトリングシステムの部品加工と組立を行う工場を建設する。

　「森本第3機械工場」と「能美第2機械工場」は既存の敷地内にそれぞれ増設する。サプライチェーンのDX化や部品加工の合理化に加え、新しい製品組立手法を導入したスマート工場の構築を計画している。各工場の建設により生産能力は約30％向上する。環境に優しく省エネルギーや自動化などを促進する無菌充填システムの新製品の生産とともに、メンテナンス部品の供給増を通して、需要の拡大と顧客ニーズに迅速に対応し、高品質な製品を提供する。

　「医療機若宮工場B棟」は、2階建ての既存棟を解体し4階建ての工場を建設する。ロボット技術の導入など自動化による生産効率の向上も併せて約50％増産可能とし、安全品質の医療機器をグローバル展開していく。2025年7月より順次着工を開始し2027年1月にはすべて竣工する予定。