デジアイズ、岩手の新工場が竣工
寺岡精工は7日、グループ会社のデジアイズが岩手工場にPOSシステムを製造する「南西工場」、工場と倉庫の機能を併せ持つ「南工場」を建設したと発表した。
デジアイズは、TERAOKAグループの国内最重要生産拠点として、POSシステムや各種計量器、包装機、値付機などを製造しており、国内をはじめ世界中に出荷している。新工場は、どちらも場内に「中柱が全くない」特殊工法となっており、生産形態に合わせて柔軟にレイアウトを変更できる他、物の移動を安全かつ効率的に行うことができ、組立からDirect Store Delivery(DSD)までの製造工程が効率化され、スピーディーな製品の供給が可能となる。
DSDはTERAOKA独自のシステムで、組み立てや配線、データ入力やプログラムインストールなど全てのセッティングを工場で完了させ、直接顧客に提供する。DSDの推進により、これまで2回必要だったトラック輸送が1回で済むようになり、輸送による環境負荷も軽減。納品時の設置作業時間も大幅に削減されて、顧客満足度も向上している。現在、TERAOKAのPOSシステムの95%をDSDで届けているという。
POS工場である「南西工場」の面積は約4,400㎡で、これまでのPOS工場の1.5倍の広さとなり、POSシステム生産能力を2倍に増強した。「南工場」は、過去最大規模の総面積約5,000㎡で、工場と倉庫の機能を併せ持つハイブリット工場であり、短期プロジェクトや増産のための組立スペースを確保しつつ、物の管理と供給をより効率的に行うことが可能となる。
■ 新工場概要
所在地:岩手県奥州市前沢字高畑31(岩手工場)
敷地面積:南西工場・南工場(合計) / 20,000㎡
延床面積:南西工場 / 約4,400㎡
:南工場 / 約5,030㎡
着工:2023年03月
竣工:2024年01月
操業開始:2024年01月(本格稼働2024年03月)