グローバルマイクロニクス、金沢工場を増設
グローバル電子は21日、子会社であるグローバルマイクロニクスの金沢工場を増設すると発表した。
金沢工場では、スマート農業用IoT機器を生産しており、3年後には日本、米国、インド等の市場に合計10億円程度の販売を目指している。今回、生産能力拡大に向け床面積1,342㎡の第二工場を建設する。竣工は2025年11月を予定している。
また、石川県金沢市に農業法人グローバルファームズ(株)を設立。石川県かほく市高松町で37アールの農地を借り受け、2025年から高級ブドウ、スイカ、サツマイモ等の生産を開始する。同農地に隣接する35アールのグローバル電子高松実験農場では、スマート農業用IoT機器(ハウス自動環境制御装置、地中水分濃度測定装置/自動潅水システム等)を開発しており、これらの機器を活用してスマート農業を展開することで、5年後には石川県内での栽培面積を5ヘクタールにまで拡大するとともに若年農業従事者の雇用を促進し、1億円の農産物を出荷する計画。
現在グローバル電子が開発しているスマート農業用IoT機器のうち、地中水分濃度測定装置は米国FarmX社との共同開発品で、砂丘地などの土壌でも高い精度の測定が可能であるため、ブドウやスイカ等の作物に応じて最適な自動潅水に活用できる。また、ハウス自動環境制御装置を活用することで、農家の大きな負担となっている夏季高温時のハウスの開閉作業等を自動化する。これらのスマート農業IoT機器を活用することで、30%の労力軽減と30%の収量増を図る。
■ 新工場概要
所在地:石川県金沢市北陽台3丁目3番(グローバルマイクロニクス 金沢工場)
床面積:1,342㎡
事業内容:スマート農業用IoT機器の製造
竣工予定:2025年11月