カネカ、苫小牧市に54年ぶりの国内新工場が竣工
2024年8月29日
カネカは28日、北海道苫小牧市に建設を進めていた新工場「苫東工場」が竣工したと発表した。
苫東工場は、54年ぶりに開設する7か所目の新たな国内事業場となる。工場内に完成した医療機器プラントでは、吸着型血液浄化器「レオカーナ」と吸着型血漿浄化器「リポソーバー」を生産する。これらの医療機器の治療対象となるASO(閉塞性動脈硬化症)の患者は、糖尿病や慢性腎不全などの増加に伴い、世界的に増加傾向にある。
工場新設による供給基盤の確保によってグローバルな需要に対してMedical事業を拡大させる。新プラントは、ロボット技術を活用した「スマートファクトリー」としてラインの完全自動化を実現しているほか、今後同社の太陽電池を用いて、工場建物の一次エネルギー消費量をゼロにする「ゼロエネルギーファクトリー」を実現する計画であり、サステナブルなものづくりを推進していく。
■ 新工場概要
名称:(株)カネカ 苫東工場
所在地:北海道苫小牧市字柏原6番地の253
事業内容:医療機器の製造
竣工:2024年8月26日