三輪鉄建、青森県七戸町に新工場建設
JFE商事は20日、グループ会社であるトーセンの子会社で胴縁母屋を製造する三輪鉄建(青森県上北郡)が、本社工場隣接地に新工場を建設すると発表した。
近年、人手不足などが原因で鉄骨製作の分業化が進む中、物件の大型化に伴う加工品種やサイズの変化に柔軟に対応できる体制の構築が急務となっている。また、現本社工場は築50年を超え、経年劣化や雪害による老朽化に加え、狭小であるため作業動線の安全性も懸念され、さらに、屋内製品ヤードがないため、積雪時には出荷作業効率が低下するという課題があった。
今回の投資では、現本社敷地内(18,567㎡)に4,821㎡の新本社工場を建設する。加工母材や製品を転回移動せずにスムーズに次工程へ送ることができる設備レイアウトとし、さらに屋内製品ヤードを新設することで、作業効率、品質、安全性の向上を図る。
加工設備は現工場からの移設に加え、アマダ製の最新型複合機、ビームワーカー、バンドソーなどを新たに導入し、これまでの胴縁母屋だけでなく、鉄骨二次部材まで加工領域と対応力を高め、顧客ニーズに対応する。また、同社の強みである設計部門は設計士が充実しており、多様なニーズに対応できる「CAD機能」を活かした事業展開を拡大させる。さらに、同社秋田工場と親会社トーセンの東北加工拠点である小牛田と盛岡の加工センターを含めた4拠点で、三輪本社がコントロールタワーとなり工程の一元管理を行うことで生産効率を向上させ、柔軟に対応できる体制を構築する。
工場の設計は(株)アスコ建築構造室、工事施工は三浦建設工業(株)が担当する。2024年8月末着工、2025年9月竣工、同年10月の稼働を予定している。
■ 新工場概要
工事名称:(株)三輪鉄建本社工場新築工事
建築場所:青森県上北郡七戸町字立野頭1番1他
敷地面積:18,567㎡
建築面積:4,821㎡
構造:鉄骨造
設計:(株)アスコ建築構造室
元請:三浦建設工業(株)
工期:2024年8月~2025年9月(予定)
稼働予定:2025年10月