帝人フロンティア、タイでコンジュゲート長繊維の増産
2024年9月6日
帝人フロンティアは2日、タイでポリエステル繊維の製造販売を展開するグループ会社、テイジン・ポリエステル(タイランド)、以下:TPL)が、コンジュゲート長繊維の生産設備を増設したと発表した。
近年のウール市場における、世界的な人口増加などを背景とした需要増や生産コスト上昇などによる、ウールの代替素材のニーズが高まっている。そうした状況から、帝人フロンティアでも、梳毛調のナチュラルな外観とともにストレッチ性などの機能性を有するコンジュゲート長繊維の素材である「トリクシオン」などの販売が、ファッション衣料向けやユニフォーム向け中心に大きく伸びている。
これらの素材を生産するTPLでは、フル生産に近い操業を続けるとともに、人員の重点配置や生産ロスの削減策などで対応していたが、今後もコンジュゲート長繊維の需要増加が予想されることから設備を増設した。
新設備で生産したコンジュゲート長繊維は、原糸やテキスタイル、それらを使用した製品として、帝人フロンティアグループ向けを含め、国内・海外に幅広く販売していく。将来的には新開発のコンジュゲート長繊維などの生産にも活用していく。
■ 設備投資概要
所在地:テイジン・ポリエステル(タイランド)内
主な増設設備:紡糸関連設備 / コンジュゲート長繊維用紡糸機
:延伸関連設備 / 特殊延伸機
生産品:コンジュゲート長繊維
生産量:700t/年(2025年度予定)
生産開始:2024年9月