デンソーは5日、電動化領域の国内生産体制の強化に向けて、デンソー福島の第2工場でインバーター生産を開始したと発表した。

　第2工場内では、カーエアコン、エンジンクーリングモジュール(ECM)などの自動車用熱機器製品、ガソリンエンジン用燃料系製品を生産している。今回新たにインバーター生産ラインを立ち上げ、9月5日から出荷を開始した。

　デンソーはこれまで、国内では電動化のグローバルマザー工場である安城製作所に加えて広瀬製作所で生産していたが、さらなる電動化加速を見据えてインバーター生産を開始する。

　国内3拠点となった今回の生産拡大により、グローバルでは北米のデンソー･マニュファクチュアリング・テネシー、欧州のデンソー・マニュファクチュアリング・ハンガリー、中国の天津電装電子有限公司、天津電装電機有限公司や電装(広州南沙)有限公司を含む、世界4極8拠点でのインバーター生産体制を整え、世界各地域の需要に迅速に対応していく。