明治ホールディングスは6日、事業子会社の明治が神奈川県厚木市に新工場を建設すると発表した。

　国内のデイリー事業の最適生産体制を構築し、ヨーグルト製造を中心に生産効率を高めて収益性向上と固定費削減を目指す。また、新工場建設を通じて、サステナブルな事業モデルへの転換を図る。

　デイリー事業は、多様化する顧客ニーズへの対応、生産や物流における労働力不足、食品ロスなどの課題を抱えている。新工場では、新たな生産技術の導入による賞味期限の延長、需給システムの高度化などに取り組む。

　環境面では、エネルギー効率の高いヒートポンプの導入や太陽光パネルなどの再生エネルギーの活用により、CO2排出量ゼロを可能とするカーボンフリーな次世代スマートファクトリーを実現し、同社グループが目指す環境に配慮した生産体制を構築する。

　同時に、現神奈川工場、東北工場と戸田工場の生産を中止する。3工場で生産する商品群（プレーンヨーグルト、ドリンクヨーグルト、明治おいしい牛乳とチルドザバスミルク等）については、新工場と既存工場への生産移管等を予定している。