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東亞合成、名古屋工場でリチウムイオン電池用バインダー増産

2024年9月11日

東亞合成は9日、電気自動車などに使用するリチウムイオン電池用バインダーの製造設備を増強すると発表した。

 2017年から製造販売している同社の負極用バインダーは、電池の膨張抑制による長寿命化と高イオン伝導率による低抵抗化に優位性があるとしている。

 今回の設備増強投資が経済安全保障の観点から、蓄電池等の安定供給確保のための取組みに関する計画(供給確保計画)として経済産業省に認定された。同社は、製造条件の最適化や高効率化などの先進的な製造技術に基づいた設備を導入することで需要の拡大に対応し、モビリティ製品のさらなる強化に取り組む。

■ 供給確保計画の概要

設置場所:愛知県名古屋市港区昭和町17−23(名古屋工場)
取組みを実施するために必要な資金の額:約38億円
最大助成額:約13億円
内容
(1)種類:生産基盤の整備、生産技術の導入・開発・改良
(2)供給開始:2026年10月
(3)生産能力:蓄電池142GWh/年相当
完成時期:2025年12月

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