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パナソニックエナジー、和歌山工場をリニューアル

2024年9月18日

パナソニックエナジーは9日、和歌山工場(和歌山県紀の川市)をリニューアル施工し、開所式を行ったと発表した。

 和歌山工場のリニューアルにより、EV向け最新型円筒形リチウムイオン電池「4680セル」の量産準備が完了した。4680セルは従来の2170セルと比べて約5倍の容量を持ち、EVの航続距離延長やセル数削減によるバッテリーパック組み立ての効率化、EVコストの低減が期待されている。一方で、大容量セルの製造には高度な技術が求められるが、同社は30年にわたる技術開発とノウハウの蓄積により、業界に先駆けて高性能な4680セルの量産技術を確立した。

 和歌山工場は、リチウムイオン電池の部品を製造しているが、今回のリニューアル施工を機に、今後は4680セル生産のマザー工場として、新製品と新工法の実証拠点としての役割も担い、国内外の工場へ実証結果を展開する。2024年度中には約400人が和歌山工場で次世代電池の開発・生産に従事する予定。また、和歌山工場は、太陽光発電や陸上風力発電など再生可能エネルギーも最大限活用したCO2排出実質ゼロ工場とする。同様に大阪の守口拠点と貝塚工場についても、CO2排出を実質ゼロ化し、2024年9月時点で同社の国内全9拠点でカーボンニュートラルを達成した。2028年度にはグローバル全20拠点での達成を目指す。

■ 和歌山工場概要

工場:名称パナソニックエナジー(株)和歌山工場
所在地:和歌山県紀の川市打田612-1
設立:1991年4月
生産品目:車載用円筒形リチウムイオン電池(4680セル)やリチウムイオン電池用部品
敷地面積:99,177㎡
建屋面積:60,907㎡
従業員数:約400人(2024年度:予定)
開所式(リニューアル工事):2024年9月9日

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