ツムラ、茨城工場に新棟建設/380億円投資
2024年9月17日
ツムラは13日、茨城工場に建設を計画していた新棟の起工式を行ったと発表した。
今回、国内の医療用漢方製剤の需要拡大に伴う生産能力の増強と安定供給体制の構築を図るため、漢方製剤の中間製品であるエキス粉末を生産する第4SD棟と原料生薬の受入れと保管機能を有する第3生薬棟を新設する。
第4SD棟は、自動化技術の導入による省人化と設備能力の強化により、切替洗浄時間の短縮を図るなど、さらなる労働生産性の向上を目指す。
第3生薬棟は、ラック式の自動倉庫とすることで入荷後の搬送を無人化しエキス粉末生産量の増産に対応する。また、建屋は耐震構造を採用し、自動倉庫には免震ラックを使用することで地震発生時の被害を最小限にとどめ、早期の生産再開が可能となる。
■ 新工場概要
【第4SD棟】
名称:(株)ツムラ茨城工場 第4SD棟
所在地:茨城県稲敷郡阿見町吉原3586
建設費用:約300億円
建築面積:1,560.90㎡
延床面積:8,462.98㎡
構造:地上7階建て
機能:漢方製剤中間製品であるエキス粉末の生産
生産工程:切裁・秤量⇒調合⇒抽出分離⇒濃縮⇒乾燥
建設・施行会社:鹿島建設(株)、東レエンジニアリング(株)
工期:自2024年10月1日 至2027年3月31日
【第3生薬棟】
名称:(株)ツムラ茨城工場 第3生薬棟
所在地:茨城県稲敷郡阿見町吉原3586
建設費用:約80億円
建築面積:1,988.00㎡
延床面積:2,941.95㎡
構造:地上2階建て
機能:原料生薬の受入れ、生薬試験サンプリング、保管
建設・施行会社:鹿島建設(株)
工期:自2025年3月1日 至2027年3月31日