小糸製作所、メキシコとブラジルで生産能力増強
小糸製作所は17日、メキシコとブラジルに新工場を建設し、生産能力を増強すると発表した。
中南米では、人口増加や経済成長等を背景に、今後も中長期的な自動車産業の成長が期待されている。同社の米州事業は、米国・メキシコ・ブラジルの3か国で自動車照明機器の生産・供給体制を構築しているが、同地域における積極的な新技術の提案活動により、日系に加え米系自動車メーカーからの受注が拡大している。
これにより、ブラジルの売上は2026年度に2023年度比約2倍、メキシコでも2028年度に同約2倍となる見込みで、米州における生産能力の不足が予想されている。こうした背景から、メキシコでの新工場建設やブラジルの工場を拡張することで更なる生産能力増強を図る。加えて、米国における人件費高騰や製造業の労働力不足に対し、自動化や米国・メキシコ間の相互補完を推進することで、更なる生産効率の向上を目指す。
■ 設備投資概要
【メキシコ新工場】
社名:ノース・アメリカン・ライティング・メキシコ
所在地:メキシコサンルイスポトシ州サンルイスポトシ市 コリナス工業団地(現工場隣接地)※メキシコシティ北西約450㎞
Av.Santiago Poniente No.109,Parque Industrial Colinasde San Luis Colonia Ciudad Satélite,San Luis Potosí,S.L.P.C.P.78423,México
投資額:約200億円(2024~2028年度合計)
事業内容:自動車照明器の製造・販売
敷地面積:121,076㎡
建築面積:25,000㎡
生産能力:前照灯 120万台/年
:標識灯 60万台/年
主要納入先:トヨタ自動車、日産自動車、本田技研工業、マツダ、フォード、GM等
生産開始予定:2026年4月
【ブラジル拡張工場】
社名:エヌ・エー・エル・ド・ブラジル・インドゥストリア・イ・コメルシオ・デ・コンポーネンテス・ジ・イルミナサンオ・リミターダ
所在地:ブラジルサンパウロ州ソロカバ市(現工場敷地内)※サンパウロ西約100㎞
Avenida Comendador Camillo Júlio,n°500Jardim Ibitido Paço,nomunicípiode Sorocaba,Estadode São Paulo,CEP18086-000Brasil
投資額:約130億円(2024~2028年度合計)
建築面積:12,000㎡
生産能力:前照灯 35万台/年
:標識灯 35万台/年
事業内容:自動車照明器の製造・販売
主要納入先:トヨタ自動車、本田技研工業(四輪・二輪)、日産自動車、フォード等
生産開始予定:2025年8月