日立エナジー、北米の製造能力増強
日立エナジーは25日、1億5,500万ドルを投じ、北米における変圧器と高電圧開閉装置・遮断器の製造能力を強化すると発表した。
今回、メキシコ・レイノサの配電用変圧器工場の新設に7,000万ドル、米国・サウスボストンの変圧器工場増強に2,500万ドルを投じる。レイノサの新工場は、北米市場で広く使用されている単相パッドマウント配電変圧器の需要に対応し、350名を雇用する。サウスボストン工場への投資は、大型配電変圧器の製造能力を強化するとともに、約100名を雇用する。
また、米国・マウントプレザントの高電圧開閉装置・遮断器工場の増強に6,000万ドルを投じる。タンク型遮断器、ガス絶縁開閉装置、ハイブリッド開閉装置を含む高電圧開閉装置・遮断器の製造規模を倍増させる計画。北米における高電圧機器への需要急増を受け、同投資により約100名を新規雇用する。
日立エナジーの受注残高は、米国における受注などにより2020年以降3倍以上に増加している。日立エナジーは2020年から2023年の間に8,000人以上の従業員を新規雇用し、そのうち1,200名以上が米国で勤務している。北米では、今回の投資とは別にすでに1億5,000万ドル以上の投資を発表しており、さらなる投資も検討しているという。
■ 設備投資概要
【メキシコ・レイノサ配電用変圧器工場】
所在地:タマウリパス州レイノサ
投資額:7,000万ドル
事業内容:配電用変圧器の製造
雇用予定:350名
【米国・サウスボストン変圧器工場】
所在地:バージニア州サウスボストン
投資額:2,500万ドル
雇用予定:100名
事業内容:大型配電変圧器の製造
【米国・マウントプレザント高電圧開閉装置・遮断器工場】
所在地:ペンシルベニア州マウントプレザント
投資額:6,000万ドル
雇用予定:100名
事業内容:高電圧開閉装置・遮断器の製造