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住友ベークライト、中国の半導体封止材新工場が完成

2024年9月27日

住友ベークライトは25日、半導体封止材の中国グループ会社(蘇州住友電木有限公司)が建設を進めていた新工場が竣工したと発表した。

 住友ベークライトは、半導体封止材で世界トップとなる約40%のシェアを有している。中国市場では1997年から生産を開始し、2021年7月には現工場へのラインを増設するなど、伸長を続ける中国市場で生産能力を拡大している。

 新工場は、蘇州工業園区内に新たに土地を確保して工場を建設し、中国内の生産能力を1.3倍に拡大する。今後、さらに拡大が見込まれる中国市場に向けて、スマートフォンやパソコン、家電用途などの半導体関連に加えて、パワーデバイスやモビリティ用途、先端AI用途でも中国市場でのシェアを高める。

 また、同工場は最新の生産工場として、工程自動化、AI、IoTによる自動工程監視に加え、中国で厳しくなりつつある安全・環境規制に対応するため、再生可能エネルギー由来の電力を全面的に採用し、エネルギー利用の高効率化を図る。加えて最新の環境保護装置を導入し、カーボンニュートラルの実現にも貢献する。

 住友ベークライトは半導体封止材の生産拠点を日本、シンガポール、台湾、中国の4拠点とし、各地域の顧客ニーズに的確かつ、スピーディに応え、事業拡大を目指す。

■ 新工場概要

所在地:江蘇省蘇州市工業園区江浦路102号
投資金額:約66億円(土地、建物、生産ライン、付帯設備などを含む)
敷地面積:約60,000㎡
主要生産品目:半導体封止用エポキシ樹脂成形材料
竣工式:2024年9月20日
量産開始予定:2025年

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