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日本化学産業、福島にEV向け電池材料のパイロットプラント建設

2024年9月27日

日本化学産業は26日、福島県いわき市のいわき四倉中核工業団地にパイロットプラントを建設すると発表した。

 新プラントは、EVの使用済み二次電池の金属リサイクルのため、技術実証から事業化に向けた取り組みの一環として建設するもので、2024年度中の着工、2026年3月完成予定で、完成後すぐに稼働を開始する。

 同社は、金属リサイクルに必要な分離・精製技術と電池材料の研究開発に取り組んでいる。EVの使用済み二次電池に含まれる、ニッケル、コバルト、リチウム等の金属を分離・精製し、再びEV向け電池材料に戻すことが可能なパイロットプラントを建設することで、技術開発を加速させる。

 さらに、この技術開発をベースに量産化、事業化を進め、さまざまなパートナーと協働することで、EV向け電池のクローズドループ・リサイクルを実現する。同パイロットプラントの建設や技術開発については、経済産業省から「重要鉱物の供給確保計画」の認定を受けている。

■ 実証用パイロットプラント概要

建設予定地:福島県いわき市四倉町(いわき四倉中核工業団地)
概算投資額:約31億円
処理能力:ブラックマスとして約60トン/年(操業開始時点)
稼働開始予定:2026年4月

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