大王製紙、三島工場内のセルロースナノファイバーのパイロットプラントが稼働
2016年5月11日
大王製紙(東京都千代田区)は9日、セルロースナノファイバー(以下:CNF)のパイロットプラントを三島工場(愛媛県四国中央市)内に設置、16年4月に稼働を開始したと発表した。
新設備の稼働により、CNF事業化に向けた課題である製造コストの低減に対し、省エネルギー型CNF製造プロセス研究開発を加速させるとともに、CNFサンプル供給量・供給先を増やし、早期の事業化を図る。
16年6月には、薬品等による前処理工程を設置し、エネルギー使用量を従来の10分の1に削減するCNF製造の実証を開始する予定。量産化時には、経済産業省のロードマップ目標の製造コストである1,000円/kg以下になる見込み。
また、複合材料の製造に適したドライパウダーCNF供給に向け、17年春に乾燥設備を設置する計画。さらに、本プラントのスケールアップに係る検討、品質改善を進め、2020年に商業プラントの建設を計画しているという。
■ 新設備概要
所在地:愛媛県四国中央市三島紙屋町5-1(三島工場内)
生産品目:セルロースナノファイバー
生産能力:年間100トン(最大生産時)
稼働:2016年4月