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積水化学工業、多賀工場に新棟建設

2024年10月11日

積水化学工業は10日、多賀工場(滋賀県犬上郡)で、ディスプレイや機構部品の回路接続に使用される導電性微粒子「ミクロパールAU」を増産すると発表した。

 ミクロパールAUは、均一粒子径の樹脂粒子に金属被覆した製品で、電子部品と基板間の導通やギャップ形成を目的とし、主に液晶や有機ELディスプレイ(OLED)のガラス基板上の電極とICチップの電極などを電気的に接続する異方導電フィルム(ACF)に使用されている。また、積水化学独自の生産技術による高品質の製品を実現し、μLEDなどの次世代ディスプレイや車載分野へ展開している。

 今後も、高付加価値用途は継続的な需要拡大が見込まれることから、新生産棟を建設し、生産能力増強と品質管理レベルの強化を図る。

■ 新棟概要

投資先:滋賀県犬上郡多賀町四手字諏訪510-5(多賀工場)
総投資額:約20億円
製造品目:導電性微粒子「ミクロパールAU」
稼働予定:2028年度上期(4月~9月)

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