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三菱ケミカル、九州事業所で半導体向けイオン交換樹脂の増産

2024年10月11日

三菱ケミカルグループは10日、九州事業所・福岡地区(福岡県北九州市)で半導体の製造工程に使用する超純水製造用のイオン交換樹脂の生産能力を増強すると発表した。

 イオン交換樹脂は、水からイオン状の不純物を選択的に除去・回収する機能を持ち、水処理分野で使用する合成樹脂。同社グループのイオン交換樹脂は、豊富な品揃えから、軟水や純水などの工業用水の製造、医薬・食品の精製、半導体向け超純水の製造など幅広い用途で使用されている。

 近年の半導体市場の拡大に伴い、半導体の製造工程で使用される超純水製造用のイオン交換樹脂の需要も増加している。同社グループのイオン交換樹脂は、半導体の洗浄工程など、クリーンさが求められる超純水の製造に適していることから、国内外の需要増に対応するため今回の増強を決定した。九州事業所・福岡地区の既存設備のうち、精製を行う再生系設備を増強し、2026年4月の稼働を目指している。

■ 設備投資概要

立地:福岡県北九州市八幡西区黒崎城石1-1(三菱ケミカル 九州事業所・福岡地区)
製造品目:超純水製造用のイオン交換樹脂
設備:精製を行う再生系設備の増強
稼働予定:2026年4月

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