アサカ理研、いわき工場の設備投資70億円に増加
2024年10月15日
アサカ理研は10日、いわき工場の増設に係る投資額を70億円に変更すると発表した。
同社はリチウムイオン電池(LiB)再生事業のため、いわき工場を増設し、量産設備を導入している。LiB再生におけるCO2排出量や廃棄物の低減、原料の回収率に対する国際的な要求が高まっており、「リサイクル処理のグリーン化」が必要とされている。
同社は環境負荷を大幅に低減しつつ高い回収率を実現する独自の技術開発に成功し、この技術を導入するため、投資額を約22億円から約70億円に増額する。
同事業では、車載用LiBメーカーのプライムプラネットエナジー&ソリューションズと共同開発を行っており、同社工場で排出する工程廃材リサイクルの一部をアサカ理研に委託することに合意した覚書(MOU)を締結している。
設備投資資金については、自己資金と金融機関(日本政策投資銀行、常陽銀行ほか)からの借入により調達する計画。LiB再生事業については、経済産業省の「蓄電池の国内生産基盤確保のための先端生産技術導入・開発促進事業費補助金(二次公募)」の採択を受けている。
■ 設備投資概要
投資総額:約22億円→約70億円
竣工予定:2026年中
稼働開始予定:2026年中