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愛知製鋼、知多工場でステンレス鋼の設備増強

2024年10月17日

愛知製鋼は15日、知多工場でステンレス形鋼圧延ラインを増強すると発表した。

 同社は、2030年ビジョンに基づく成長戦略として、2026年度までにステンレス鋼材の供給能力を2019年度比で4割増強(9万トン/年)し、水素社会の実現やインフラの更新、長寿命化に向けた需要拡大への対応を目指している。具体的には上流側の製鋼工程から下流側の酸洗・検査工程まで工程スルーでの製造プロセス改革を3ステップに分けて実施している。第1ステップとして、2023年3月にステンレス鋼用電気炉「50トン溶解炉(1号電気炉)」の炉殻と制御システムを更新している。

 今回は第2ステップとして、約12億円を投じて知多工場の形鋼圧延ラインの増強とIoT基盤を構築した。これにより、知多工場の形鋼圧延ラインの生産可能寸法を拡大でき、刈谷工場で生産していた形鋼の一部を知多工場に生産移管することで、生産負荷の最適配分による生産能力向上(7万3千トン/年、従来比約15%向上)を実現した。また、各種計測機器(センサ、カメラなど)を導入し、暗黙知の形式知化、トレーサビリティ強化による品質向上にも取り組む。

■ 設備投資概要

所在地:愛知県東海市荒尾町ワノ割1(知多工場)
投資額:約12億円
投資概要:知多工場ステンレス形鋼圧延ラインの設備増強

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