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住友化学、千葉工場で低密度ポリエチレン製造設備を一部停止

2024年10月30日

住友化学は29日、千葉工場で低密度ポリエチレン(LDPE)製造設備の一部を2024年度内に停止すると発表した。

 LDPEは、柔軟性、透明性、耐衝撃性、耐薬品性、電気絶縁性に優れる特徴を生かし、食品・農業用フィルムなどの包装材料、食品ボトルなどの成形材料のほか、電線被覆など幅広い用途で使用されている合成樹脂。

 LDPEの国内需要は、人口減少や少子高齢化などにより年々縮小傾向で、今後の大幅な増加は見込みにくいことから、生産体制を効率化し、高付加価値な分野へ製品構成を改善する。さらに、同社と丸善石油化学との合弁会社である京葉エチレンの最適化検討を含む原料競争力の強化策や残存系列の固定費削減策など、引き続きあらゆる選択肢を検討していく。

■ 設備停止概要

所在地:千葉県市原市姉崎海岸5番1号(千葉工場)
設備:低密度ポリエチレン(通称LDPE)製造設備の一部(2万トン/年)
停止予定:2024年度内

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