大熊ダイヤモンドデバイス、福島県大熊町に新工場建設
2024年11月5日
福島県大熊町は10月31日、ダイヤモンド半導体の研究開発を行う大熊ダイヤモンドデバイス(北海道札幌市)と立地協定を締結したと発表した。
ダイヤモンド半導体は、既存半導体に比べて高周波特性や大電力効率、放熱性等に大幅に優れ、次世代通信技術「6G」の実現に不可欠とも言われている。また、高放射線や高温/低温といった極度環境下でも正常に動作可能なデバイスとして、福島第一原子力発電所の廃炉計画に加え、他原発や宇宙開発への応用が期待されている。
大熊ダイヤモンドデバイスは、ダイヤモンド半導体を垂直統合的に研究開発から製造まで担う企業で、大熊町に世界初となるダイヤモンド半導体工場を建設する。工場は2024年度中に建設を開始、2026年度の稼動を予定しており、ダイヤモンド半導体の商用化を目指す。同事業は、自立・帰還支援雇用創出企業立地補助金(製造・サービス業等立地支援事業)の対象として、経済産業省に採択されている。
■ 新工場概要
立地場所:福島県双葉郡大熊町大字下野上字原(特定復興再生拠点区域内大熊中央産業拠点)
敷地面積:6,361.21㎡
事業内容:ダイヤモンド半導体の研究開発、製造
雇用計画:20人(予定)
施設着工予定:2024年度中
操業開始予定:2026年度中