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カネカ、苫東工場に新プラント/100億円投資

2024年11月8日

カネカは7日、北海道の苫東工場内にカテーテルの新プラントを建設すると発表した。

 新プラントは今年8月に竣工した血液浄化器プラントに次ぐもので、グループ会社のカネカメディックス(大阪府大阪市)が出資する。投資額は約100億円、2027年3月の稼働を予定している。

 先進国を中心に高齢化が世界的に進行し、三大疾病(心疾患、脳疾患、がん)の患者数が増加している。医療用カテーテルを用いた手術は、患者への負担が少ない低侵襲な治療法であることから、グローバルに市場規模が拡大している。これらの旺盛な需要に対し、陸・海・空のアクセスが良好な北海道の苫東地域から競争力のある製品をグローバルに提供することで事業を拡大し、2030年にHealth Care Solutions Unitで3,000億円の売上を目指す。

 新プラントはIoTやAI、ロボットなどの先端技術やビッグデータを活用したスマートファクトリーで、ラインを自動化したフィールドオペレーションゼロの無人工場を実現する。また、カネカの太陽電池を用いて、工場建物の一次エネルギー消費量をゼロにするゼロエネルギーファクトリーとする計画。

■ 新工場概要

所在地:北海道苫小牧市字柏原6番地の253(苫東工場)
投資額:約100億円
事業内容:医療用カテーテルの製造
生産能力:現状の約2倍
稼働予定:2027年3月

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