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井村屋、津工場に食品リサイクルライン増設

2024年11月13日

井村屋は8日、津工場に製造過程で発生する食品ロスを原料化し商品加工する「アップサイクルセンター」を設立すると発表した。

 津工場では菓子・食品・冷菓・点心デリ商品を生産し、近接する「あのつFACTORY」では賞味期限の長いロングライフ豆腐商品などを生産している。発生している食品ロスは部分的にアップサイクルしているものの、多くはメタン発酵や飼料化している。

 今回、とうふ製造の副産物「生おから」・あずきあん製造で発生する「あずき皮」・カステラ製造時に発生する「カステラ切れ端」を有効活用する。

 設備は、食品ロスとして発生するものを乾燥・粉砕し粉末化する機能を備えるほか、商品化にむけた生産・加工工程や常温商品・冷凍食品に対応できる設備を配置する。また、包装ラインを設けることで、アップサイクル商品の一貫した生産ラインとする。

 2024年~2025年の第1フェーズでは、生おからとあずき皮をパウダー化し自社製品へ活用(新製品も含む)するほか、カステラ切れ端に付加価値を加えて商品化することで、2025年度には2023年度比57%の廃棄物削減を目指す。

 2026年~2028年の第2フェーズでは、排出する廃棄物のアップサイクルと同時に排出廃棄物ゼロ化に向けて生産ロス削減と原料・製品廃棄物の減量化を目指す。

■ 設備投資概要

所在地: 三重県津市高茶屋七丁目1番1号(津工場)
設備投資額:約1億8000万円
延べ面積:748㎡ 2階建て(建屋は新設ではなく冷凍和菓子を製造していた既設建屋を利用)
竣工:2025年2月
本稼働予定:2025年3月

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