不二家、富士裾野工場に新工場/50億円投資
2024年11月19日
不二家は18日、富士裾野工場(静岡県裾野市)敷地内に天然水ボトリング工場を建設すると発表した。
不二家はロングセラー飲料「ネクター」を1964年に発売するなど、長期的に飲料事業に携わってきた。また、富士裾野工場では2016年から菓子「ホームパイ」の仕込み水として、工場地下から汲み上げた天然水(ナチュラルミネラルウォーター原水)を使用している。この天然水を活用し飲料水市場に参入することで、飲料事業のさらなる拡大を図るとともに、今後想定される大規模災害発生時での飲料水の供給を目指す。
国内では、2024年1月に発生した能登半島地震をはじめ、台風、大雨等各地で発生し甚大化する自然災害を契機に防災の意識はさらに高まっている。同社でも、天然水ボトリング工場を新設することで、災害支援に協力する体制を整備する。
新工場は、ペットボトルの成型からボトリング、包装まで一貫で行うことのできる生産ラインと、保管から出庫までを自動で行うことのできる自動倉庫を備えた天然水専用の工場とする計画。
■ 新工場概要
所在地:静岡県裾野市須山字平垣1220-19(富士裾野工場敷地内)
投資費用:約50億円
建築面積:約5,744㎡(約1,737坪)
延床面積:約9,530㎡(約2,883坪)
生産能力:約9,000本/時間(2ℓ)
生産設備:ペットボトル成型機、ボトリングライン
付帯設備:自動倉庫
生産品目:2ℓペットボトル(予定)
着工予定:2024年11月
稼働予定:2025年12月