三菱電機、福岡地区に新工場棟建設
三菱電機は20日、約100億円を投じてパワーデバイス製作所 福岡地区にパワー半導体のモジュール組立・検査工程を担う新工場棟を建設すると発表した。
近年、脱炭素社会の実現に貢献するキーデバイスとして、電力を効率よく変換するパワー半導体の需要が拡大している。なかでも、インバーターの小型・軽量化や設計簡素化に貢献するパワー半導体モジュールは、電気自動車、民生機器、産業用機器、再生可能エネルギー機器、電鉄などさまざまな分野で活用され、引き続き市場拡大が予測されている。
今回、パワー半導体モジュール組立・検査工程のマザー工場である福岡地区に新工場棟を建設し、敷地内にあるモジュール組立・検査工程の製造ラインの一部を集約することで、部材受入から製造、出荷までの生産工程を効率化する。また、進捗管理や自動搬送などを行う生産管理ツールを導入することにより、生産性の向上を図る。さらに、製品開発力を向上するため、設計・開発・生産技術検証から製造までを一貫して行う体制を強化する。
新工場棟の建設にあたり、福岡県から2回目のグリーンアジア国際戦略総合特区の法人指定を受けている。国際戦略総合特区の優遇制度を活用し、福岡地区における生産体制を強化していく。
■ 新工場概要
所在地:福岡県福岡市西区今宿東一丁目1番1号(パワーデバイス製作所福岡地区内)
投資額:約100億円
延床面積:約25,270㎡
構造:鉄骨(S)造、5階建て
担当生産工程:パワー半導体モジュール組立・検査工程
環境・省エネ対策
・クリーンルームに換気効率の高い空調システムを採用
・高効率機器の導入(変圧器、パッケージエアコン)
・太陽光発電設備の設置
稼働開始予定:2026年10月