稀産金属、秋田県潟上市に新工場
2024年11月22日
秋田県は18日、希少金属化合物を製造する稀産金属(大阪府大阪市)を誘致したと発表した。
同社は、スマートフォンや液晶テレビ等に大量に組み込まれている積層セラミックコンデンサーの原料である無水塩化ニッケルを主力製品としており、売上の約60%を占めている。他にも自動車向け電池の原料などに利用される希少金属を扱っている。
今回、大阪工場ではスペースに余裕が無く、吸水ポリマー原料や次世代太陽電池原料へのニーズの高まりによる生産量増加に対応できないことから、BCP等を考慮し秋田県への進出を決定した。
新工場は、稀産金属が秋田県の現地法人として設立したKI Chemical(株)が運営し、紙おむつの吸水ポリマーの原料や次世代太陽電池の原料を製造する計画。
■ 新工場概要
進出場所:潟上市昭和大久保字北野蓮沼前山1番地56(昭和工業団地)
総投資額:約15億円
用地:約25,000㎡
建物:約6,400㎡
事業内容:希少金属化合物製造
従業員:操業時7名、将来20名
着工予定:2025年4月
操業開始予定:2026年10月1日