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UBE、宇部ケミカル工場で硝酸の生産能力増強

2024年11月29日

UBEは28日、宇部ケミカル工場(山口県宇部市)で高純度硝酸の生産能力を増強すると発表した。

 高純度硝酸の市場は半導体の需要拡大に伴い成長を続けており、UBEは国内外の市場拡大に対応して生産能力を強化し、高い国内シェアを維持している。生成AIやデータセンター、モビリティをはじめとした高度ICT社会の発展による需要増を見据え、さらなる生産能力増強を決定した。

 今回の新設備建設は、2024年度初頭に増設した製造設備に続くもので、生産能力は現在よりもさらに30%程度増強する計画。

 UBEの高純度硝酸は、自社高純度化技術と品質管理能力を強みに、半導体製造には不可欠な安定した高純度製品を製造し、国内外の半導体製造工程で採用されている。今後も社会のデジタル化に伴い拡大する高純度薬液需要に対してタイムリーに能力増強を行い、高純度安水(高純度アンモニア水)を含めたスペシャリティ事業の拡大を目指す。

■ 設備投資概要

所在地:山口県宇部市小串1978−10(宇部ケミカル工場)
生産品目:高純度硝酸
生産能力:約30%増強

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