JFEスチール、西日本製鉄所で自動車用超ハイテン鋼板増産
2024年12月11日
JFEスチールは12月10日、西日本製鉄所(福山地区)に溶融亜鉛めっきライン(CGL)を新設すると発表した。
投資額は約700億円で、年間生産能力は36万トン。2028年10月の稼働開始を予定する。同施設では、主に合金化溶融亜鉛めっき鋼板を製造する。自動車業界では環境規制や衝突安全基準の強化に伴い、車体の軽量化と高強度化が進む中、加工性の良い自動車用超ハイテン鋼板の需要が増加しており、今回の投資はその需要拡大に対応するものとなる。
同社は「JEFORMA」シリーズを含む超ハイテン鋼板の生産能力を増強し、さらに高強度化・高機能化する将来のニーズにも応える。また、製品開発に加え、利用技術の開発にも注力し、「JESOLVA」を活用した材料技術や車体設計技術、成形・組立技術により、次世代自動車開発への貢献を目指す。
■ 設備投資概要
所在地:広島県福山市鋼管町1番地(西日本製鉄所(福山地区))
投資額:約700億円
主要製品:合金化溶融亜鉛めっき鋼板
生産能力:36万トン/年
稼動予定:2028年10月