極洋は12月10日、連結子会社のOcean's Kitchen Corporationが米国ワシントン州ケント市でカニ風味かまぼこ専用工場を竣工したと発表した。

　新工場では、健康志向の高まりから消費拡大が見込まれる米国市場向けにカニ風味かまぼこを生産する。同製品は米国でサラダやカリフォルニアロールの具材として需要が高く、主原料のスケソウダラすり身の生産地に近い立地を活かし効率的な生産体制を構築する。極洋の国内子会社であるキョクヨーフーズが培ってきた40年の生産ノウハウを基に、米国の用途や嗜好に合わせた製品を生産する。

　新工場の投資額は約25百万ドル（約37億円）で、初年度生産能力は約3,000トン。施設の敷地面積は25,517㎡、延床面積は7,214㎡で、25年1月から本格稼働を開始する予定。FDA認証は取得済みで、BRC認証も取得を予定している。同社は海外事業の拡大と強化を推進しており、今後も現地での生産と販売体制の拡充を進めるとしている。