三菱ケミカル、九州事業所・福岡地区の生産能力増強
2024年12月20日
三菱ケミカルは12月19日、半導体製造工程で使用する合成石英粉「三菱合成石英」について、九州事業所・福岡地区(福岡県北九州市)の生産能力を増強すると発表した。
同製品は超高純度が特長の合成石英粉で、半導体用シリコンの製造に使用する「石英るつぼ」や半導体製造装置内の高純度石英パーツの原料として使用されている。特にインゴット製造工程では不純物の混入抑制が重要であり、同製品は砂状シリカとして世界最高水準の純度を実現しているため、この用途で高い競争力を持つ。
今回の生産能力増強により、半導体市場の成長に伴う需要増加に対応する。新設備は2028年9月の稼働を予定している。
■ 設備投資概要
立地:福岡県北九州市八幡西区黒崎城石1-1(三菱ケミカル 九州事業所・福岡地区)
生産品目:合成石英粉「三菱合成石英」の製造
生産能力:現状の生産能力+35%
稼働予定:2028年9月