横浜ゴム、中国杭州市に新工場建設
2024年12月23日
横浜ゴムは12月19日、中国の杭州市で乗用車用タイヤ新工場の起工式を行ったと発表した。
新工場は中期経営計画「YX2026」に基づくタイヤ消費財成長戦略の一環で、「1年工場」として建設する。同工場では、現地協力企業のノウハウも取り入れることで低コスト・高効率な生産体制を実現し、着工から1年で稼働開始を目指す。これにより、中国市場の拡大する需要を確実に取り込むとともに、競争力のある生産体制を構築する。
新工場は既存の杭州市内の工場に比べ生産能力を約300万本増強し、年産900万本を計画している。急拡大している新エネルギー車向けタイヤを中心に、グローバルフラッグシップブランド「ADVAN」やSUV・ピックアップトラック用ブランド「GEOLANDAR」などのハイインチタイヤの生産を強化する。
横浜ゴムは「YX2026」で、高付加価値製品の比率最大化を掲げ、「ADVAN」「GEOLANDAR」「ウィンタータイヤ」、18インチ以上のタイヤ拡販を進めている。また、地域ごとの市場動向に合わせた開発・供給・販売体制を強化する「商品・地域事業戦略」も推進している。
■ 新工場概要
会社名:杭州銭塘優科豪馬輪胎有限公司
所在地:中国浙江省杭州市銭塘新区
事業内容:乗用車用タイヤの生産
敷地面積:約30万㎡
生産能力:900万本/年
起工式:2024年12月16日
着工:2024年第4四半期
生産開始予定:2026年第2四半期