住友金属鉱山、宮崎県日向市でニッケルマット増産
2024年12月23日
住友金属鉱山と子会社の日向製錬所は12月19日、日向製錬所でフェロニッケルから「ニッケルマット」と呼ばれるニッケル原料を生産するための設備投資を行うと発表した。
生産設備は2025年に着工し、2027年度中の完工を予定している。現在、日向製錬所ではフェロニッケルを生産し、主にステンレス鋼メーカーに販売しているが、設備投資完了後はフェロニッケルの生産・販売を継続しながら、それを主原料とするニッケルマットの新規生産を開始する計画。
住友金属鉱山は、これまでニッケル地金や電池材料の生産に必要な原料を海外子会社から輸入していたが、今回の設備投資により、日向製錬所製のニッケルマットを新たな調達先とすることで、国内供給体制を強化する。
同社は長期ビジョンで「ニッケル生産量15万トン/年」を目標に掲げており、今後もニッケルの安定供給を実現するサプライチェーン構築に努めるとしている。また、同事業は経済産業省から「重要鉱物の供給確保計画」に基づく認定を受けている。
■ 設備投資概要
所在地:宮崎県日向市船場町5番地(日向製錬所)
事業内容:ニッケル原料「ニッケルマット」の製造
着工:2025年
完工:2027年度中