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関西ペイント、愛知県春日井市に新工場建設

2024年12月26日

関西ペイントは25日、愛知県春日井市に調色工場と販売や物流機能を有する新拠点「愛知ステーション」の建設に着手すると発表した。

 同社は、環境循環性と経済性の双方を向上させるサプライチェーンの刷新を進めている。塗料需要が大きい中部地区で、製造・販売・物流を統合し、自動化による生産効率のアップとヒトへの負担軽減、在庫集約・共同配送による事業競争力の強化を図る。

 新拠点では、省人化したスマートファクトリーの実現を目指し、調色時間の大幅短縮や年間70トンの産業廃棄物削減を目指している。また、好立地により東西日本への配送効率を高め、物流問題の解決にも寄与するとしている。さらに、溶剤臭の最小化や強固な地盤によるBCP対策を講じ、作業環境の改善と災害時のリスク低減を図る。

 加えて、70名規模のプレゼンルームや大型塗装ブースを備え、自動車補修や建築、防食、工業分野の顧客が集うオープンな施設として活用する。塗装技術の研修やプレゼンテーションが実施可能な場を提供し、顧客や関係者との連携を深めることも視野に入れている。

■ 新工場概要

施設名称:関西ペイント(株)愛知ステーション
所在地:愛知県春日井市大泉寺町
投資額:約37億円
敷地面積:13,600㎡
施設構成:調色工場部門・販売部門、倉庫・物流部門
着工予定:2025年1月
竣工予定:2026年3月
操業予定:2026年7月

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