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カルビー、せとうち広島工場が稼働

2025年1月8日

カルビーは6日、広島県広島市佐伯区で建設を進めていた「せとうち広島工場」を1月13日から操業開始すると発表した。

 新工場は、滋賀県の湖南工場で実装されているIoT技術を活用し、次世代工場モデルを応用展開するとともに、食品業界トップレベルの自動化を進める。じゃがいもの前処理の自動化、製品や原材料・包装資材の自動搬送、製造ラインの遠隔監視や工場リモートワークへの対応を導入し、従来の働き方からの転換を進めることで労働生産性を約6割向上させる。また、重筋作業の負担軽減や温熱環境の改善、LGBTQに配慮した厚生エリアなど、従業員にとって働きやすい職場環境を整備している。

 環境面では、再生可能エネルギーや循環型エネルギーシステムの導入により、廃熱や排水、廃棄物を有効活用し、環境負荷を低減する仕組みを採用している。具体的には、温室効果ガス総排出量50%減、廃棄物排出量50%減、水の総使用量30%減を目指している。さらに、CO2フリー電力の導入により、再エネ電力100%を達成する。

 同社は新工場を成長戦略「Change2025」に基づく次世代型工場基盤構築の一環として位置付けており、今後は関東エリアに計画中の新工場とともに効率的なサプライチェーンの実現を目指すとしている。

■ 新工場概要

所在地:広島県広島市佐伯区五日市港1-2-3
敷地面積:100,010m2
建物:生産棟(鉄骨4階建て、延床51,164m2)、原料供給棟(鉄骨平屋建て、延床3,675m2)の2棟で構成
主な製造商品:ポテトチップス、堅あげポテト、Jagabee、サッポロポテト
生産能力:年間約280億円
従業員数:約280名(2025年4月予定)
施工日:2024年6月28日
操業開始予定:2025年1月13日

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