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島津製作所、中国・蘇州の新工場が稼働

2025年1月10日

島津製作所は12月26日、中国子会社の島津儀器(蘇州)有限公司(以下:SSM)が、江蘇省蘇州市で第四期工場の開所式を行ったと発表した。

 新工場は液体クロマトグラフ質量分析計(LC-MS)やガスクロマトグラフ質量分析計(GC-MS)を含む多数の分析計測機器を生産する。新工場の稼働により、建屋面積は従来比2.2倍、製造能力は同2.4倍となる。加えて、部品の入出庫や製品の調整検査を自動化する設備や温度・湿度など生産環境の安定化機構を取り入れるとともに、太陽光発電設備も設置し、CO2排出量の削減にも取り組む。

 SSMは、主に中国で販売する分析計測機器の工場で、1998年に価格競争力を持つ製品の生産拠点として設立。従来は中級機種のLC-MSや液体クロマトグラフ(LC)、紫外可視分光光度計(UV)などを製造してきたが、第四期工場の稼働と合わせて、2023年9月からは中国国産優遇策の対応としてLC-MS、GC-MS、ガスクロマトグラフ(GC)、エネルギー分散型蛍光X線分析装置(EDX)などの上位機種の製造を本格的に開始した。

 島津製作所は、中期経営計画で「グローバル製造の拡大」を掲げており、今回の生産拠点開所もこの一環だとしている。

■ 新工場概要

所在地:中国・江蘇省蘇州市
事業内容:分析計測機器の製造
製造能力:従来比2.4倍
開所式:2024年12月18日

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